貴重な文化財である豊臣石垣を、将来にわたり良好な状態で保存していくためには、現在の石垣の状態を把握し、石垣に影響を及ぼす可能性のある様々な要因を想定した上で、変化が生じていないかを継続して観察していく必要があります。
このため、豊臣石垣が構築された時代のものと考えられる石垣背面の盛土層においてボーリングを行い、土壌を採取し土質性状を確認するとともに、地中の温度や含水量を継続的に計測するためのセンサーを設置しました。
今後は、計測データをもとに、露出した石垣の乾燥・湿潤状態を確認していきます。
なお、豊臣石垣背面の盛土は、上町台地の地層を材料としていることがわかりました。
<ボーリング作業状況>
<石垣断面イメージ>
<ボーリングで採取した土壌>